演劇紹介 野村望東尼〜夢かぞえ〜  
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 糸島半島の西に浮かぶ姫島に、江戸末期に建てられた牢屋が復元されているのをご存知だろうか?松の角材で荒格子がくまれているだけのわずか四畳の粗末な牢屋。そこに10ヶ月もの間、獄中を過ごした老女がいた。名は「もとに」、こと野村望東尼という。幕末の激しい変革期に、新しい日本を願い命を掛けた勤皇の志士達を、もとには助け励ました。そしてその罪により、姫島へ流されたもとに。慶応元年、西からの海風が吹きつける、寒さ厳しい十一月のことであった・・・
「島への入獄者」 

トラ

「あんたー!あんたー!また島流しのあったとよ!それがこんだぁ、女の人たい。なんか歳ばとっとんしゃぁごたったし。」
卯吉 「これから寒うなるとい、牢屋暮らしは体に答えるばい。」
「もとにさん」 

ハナ

「もとにさん、「魚」ってこれでよか?」(もとに、字を書いてみせる)
卯吉 「ハナはもとにさんから字ば教えてもらいようとか。」
トラ 「あたしゃーこればもらった!」
  ひとすじに こころのただちゆく人は
ついに高嶺のはなをこそみめ
「嵐の夜」
もとに あの山荘で出会った若者達の命ば、どれだけ飲み込んだらこの波はおさまるんか!。見届けないかん…この国の行く末ば、見届けないかん…!」
「牢屋に香る梅の花」 

トラ

「私達にはやさしかったばってん、時々厳しい目で海の向こうば眺めよんしゃったね…元気にしとんしゃぁよね?」
卯吉 「当たり前たい。俺達にもそうやったごと、まわりの人ば励ましよんしゃぁって。そうでしょう?もとにさん…」
 
 二回目の公演にあたる、「野村望東尼」のシナリオ、大道具、照明、美術のすべてが洗練され、さらにグレードアップしたものが今回の公演「野村望東尼〜夢かぞえ〜」です。会場も町の体育館とはいえ、わびすけ初の大きな会場です。まずは基本の発声からの稽古となりました。三度目の正直ならぬ「三度目正直」。いつだってわびすけは素直な芝居を心がけます。
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