演劇紹介 野村望東尼  
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 幕末から明治維新にかけての時代は、かつてないほど激しい変革期でした。国内の諸藩は、開国、攘夷、尊王、佐幕に揺れました。この地、黒田藩もやはり時代と共に動いていきます。この演劇の主人公、野村望東尼(のむらぼうとうに)さんも、国の政権を幕府から朝廷へ返上することを望む1人でした。

 しかし、幕府の弾圧により彼女は、勤皇派の志士をかくまった罪で流罪となります。流された地は現在の福岡県志摩町。姫島と言い、かつて弟が牢番をしていた牢獄へと、身を投じたのです。→

 

牢獄
寒さもきびしい11月。冷たい床に這うような生活とは裏腹に、島の人々はあたたかでした。そんな人々と望東尼の触れ合いから脱出までを描いた、わびすけが拠点とする志摩町ゆかりの物語です。
「島民とのふれあい」 

卯吉

「望東尼さん、ことぼしば作ってきました。これやったら風があたってもあぶのーなかし、一晩中つけとかれると思います。
トラ 「立派なもんやね。なんかあたしゃぁタバコやら持ってきてから、恥ずかしゅうなってきた。」
もとに 「そんなことはないとですよ。みんな知恵ば出し合ってくれたことが嬉しいとです。罪人の身なのに、こんなに考えてくれて…。
牢番にみつからんごと、大事に使わせてもらいます。」
島民が見せるやさしさ、という光…
「お礼にもらった和歌」 
ミキ 「もとにさん、ありがとうございます。こんなに立派な和歌ばいただいてから。」
くらきよの
ひとやにえたるともし火は
まことのほとけの光なりけり
「姫島脱出」 
権藤 「もとにさま…10ヶ月の投獄生活さぞかし不自由でございましたでしょう。」
もとに 「いいえ、決してそのようなことはありませんでした…。寒い日もあたたかく、月のない夜も明るく過ごすことができたんですよ…。」
 
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